2020年の東京五輪がコロナの影響で2021年に開催になりました。
やるという方向で進んでいますが、どこまで盛り上がるのか、実際のところ観客導入しての開催が可能なのかが不安なところですよね。
実際のところテレビでの五輪の姿しか見たことない人がほとんどのため自国開催で五輪って実際はどんなものなのかを楽しみにしていた人もたくさんいると思います。
そこで2018年に開催され冬季オリンピック「平昌五輪」を実際に観てきた経験から、東京五輪はどうなるのか想像してみましょう。
東京五輪の世界を2018年の平昌五輪から想像してみよう
私は2018年に行われた冬季オリンピック「平昌五輪」に1週間視察をしに行きました。そこで見てきた景色を全てお伝えしますね。
あなたはオリンピックと聞いて何を思い浮かべますか?
やっぱり「スポーツ」ですか。そりゃスポーツの祭典ですもんね。
まさしく世界最大のスポーツの祭典で各国の選手、応援団、メディア、企業など全てを巻き込んだビックイベントでした。
私が実際に見たのは
・女子スノーボードスロープスタイル
・男子スノーボードハーフパイプ
・アイスホッケー日本vsスイス
・女子スピードスケート1000m
メダル獲得の瞬間も生で見ましたし選手の最高のパフォーマンスや応援の盛り上がりに震えるほど感動しました。テレビでもその瞬間を目の当たりにできますが現地に行ったからこそ味わえる興奮っていうのがありましたね。
スポーツ種目それぞれの感動を話したいところではあるんですが…
今回の伝えたかった本当の内容はこれからです。
“オリンピック=スポーツ”
ほぼ全ての人がこう思ってると思います。あなたもそうですよね?
しかし、実際にオリンピックに行って驚いたのは「オリンピック=スポーツだけじゃない!」ってことなんですね。
テレビで映ってるのは試合だけ。メディアも選手や応援団の取材や試合結果をお送りしてますよね。
しかし、それ以外の所でオリンピックはさらなる盛り上がりを見せてるのを知ってますか?
スポンサー企業が大集合
オリンピックには世界の大手企業がスポンサーについています。
今回はTHE NORTH FACE、マクドナルド、コカコーラ、Alibaba groupなどなど
多くの企業がオリンピックに参戦してるんですがお金だけサポートしてるわけではないんです。
平昌五輪では山競技の平昌にオリンピックプラザ、スケート競技の江陵にオリンピックパークがあります。その場所には試合会場や聖火、お土産屋さんなどいろんなブースがあります。
実は、その中に企業ブースというのが存在するんです。
各企業が今ある最先端技術をアピールしたりエンターテイメントをやってたり、まさにディズニーランドみたいに遊べる所がたくさんあるんです!
【SAMSUNG】
SAMSUNGでは冬季オリンピック種目のVR体験ができたり、Galaxynote8(スマホ)を使って写真を作り体験、Galaxyのスマホができるまでの過程やオリンピックの歴史を壁一面に載せてありました。
VRの数、SAMSUNGの歴史、技術…とにかく規模がでかい!
【THE NORTH FACE】
こちらのブースではスタンプラリーみたいなイベントを行ったり、韓国選手やボランティアスタッフが着ているダウンやキャンプグッズなどの商品を置いたりなど
THE NORTH FACEならではのアウトドアな雰囲気が溢れてました。
【Alibaba Group】
Alibabaは最先端技術をアピール
顔認証を使い、買い物ができたり情報を記録したりなど将来的にクレジットカードや身分証明書を持ち運ばなくてもいい時代になるかもしれません。
全てのキーは自分の顔。それを実際に体験できるのがAlibabaブースでした。平昌五輪から初参戦のAlibaba groupは今後、最も注目される企業になると思います。
他にも…
こんなにも多くの企業がオリンピックという機会を使いアピールしまくってるんです。
各企業の最新情報を身を以て体感できる空間。
オリンピックはスポーツ以外にこんなこともやっているとあなたは知っていましたか?
東京五輪ではどのような企業ブースがあるのか、そしてそれぞれの企業がどんな最先端技術や情報をPRしてくるのか。
これも注目ポイントです。
世界を回ることができる!?
各国の選手、メディアが集まるオリンピックは各国のハウスが存在するんです。
全ての国とまではないですが各国の文化やスポーツを伝えるためだったり、選手団やその家族などのプライベートスペースだったり音楽とお酒で盛り上がる場所だったり…
国によって提供するものは様々あります。
【スイスハウス】
山競技の平昌にあるスイスハウス。
雪も多く寒い中入ってみると外には巨大スクリーンがあり、スイス選手が出てる試合を観戦ができます。
さらにスイス料理を堪能できるレストランもあるんです。(行った日は貸切で堪能できませんでした…)
私はホットワインを飲みながらラクレットを食べスイス気分を満喫していましたね。隣では小さなスケート場とスキー・スノボーができる場所まであり、子供から大人まで楽しめる空間でした!
【ハイネケンハウス(オランダ)】
オランダのハイネケンハウスでは、ハイネケンビールを片手に歌って踊る空間。まさにクラブでした。もちろんオランダ人が多いですが他国の人も予約してお金を払えば誰でも参加できます。
それこそ音楽・ダンスという言葉なくても共有できるツールがあったことで仲良くなれる場所でした。
オランダ選手がメダルを取ると、ここで表彰することもあり異常な盛り上がりがありましたね。
【チェコハウス】
チェコハウスでは1階は無料で一般公開されてますが2階は関係者のみのハウスです。1階にはチェコ料理とビールを堪能できたり、チェコのオリンピック選手の歴史やチェコの街並みをVRで体験できる空間がありました。
お昼頃に行ったんですが人はそんな多くなく、ゆっくりとした時間の中でビールを飲みながらチェコ料理を食してました。
【ジャパンハウス】
我が国日本のハウス。
ジャパンハウスは平昌と江陵の2つ存在していましたが、平昌は関係者のみで高級お寿司を提供していたり札幌冬季オリンピックのアピールなどがあったそうです。
自分が行ったのは江陵のジャパンハウス。
誰でも入れて日本文化というよりは2020年の東京オリンピックに向けたイベントをおこっていました。
日本技術を使って映像で写している日本の街並みの中に入れたり、2020年に新しく追加された種目の体験写真を撮れたりできました。
出口付近には平昌オリンピックの出場選手の写真が飾られていました。
横には安倍首相のメッセージがありました。
他にも、カナダハウスやUSAハウス、オーストリアにイタリア、ドイツ、スウェーデン…半分以上はアスリートや関係者のみだったので行けなかったがこんなにも多くの国のハウスがあります。
こんなにもオリンピックの周りには世界中の国々のハウスがあるので、これだけで世界一周した気分になれるかもしれません。
東京五輪でのハウスはどうなるんでしょうか。気になりますね!
様々な関わり方が存在する
オリンピックに何か関われないか。あるいは関連づいたものを何かできないか。そう思ってるあなたは読んでみつ価値はあると思いますよ。
私が現地で見て、こんな関わり方や使い方があるのか!というものをお伝えします。
【ライブや文化紹介ブース】
オリンピックパーク内にはライブ会場や韓国文化などを伝えるブースもありました。そんなに広くはなく、正直人も多いわけではなかったです。(たまたま自分が行った日がそうだっただけかもしれない。)
東京オリンピックでもこのような場所が作られるかはわからないが、今現在バンドを組んでいる人や日本文化を伝えたいという人もオリンピックという舞台を活用することができますね。
どういう経緯で出店できたのか、ライブができたのかを聞けずに立ち去ってしまったのでそこは後悔していますがスポーツ以外の方でもこんな関わり方もあるんですね。
音楽でオリンピックを盛り上げよう。外国の人にこれを知ってもらいたい。
そんな人には絶好の機会ですね!
【イベント】
オリンピックパーク内では企業が多くのブースを出しイベントを行なっています。しかしオリンピックパーク外でも様々なイベントが行われているんです!
江陵駅前ではフェスティバルパークという建物が作られていたり(中に入ってないので詳細はわからないです)、韓国料理が気軽に食べられる場所や休憩所などが用意してありました。
また、近くの海岸では地域団体が無料で暖かいスープを提供していたり、チマチョゴリを着て写真撮影や凧揚げなどのアクティビティを行なっていました。
オリンピックって聞くと大手企業や国が提供するものだと思っちゃいますが、会場となる地域の団体がイベントをすることもできるんです。
ラグビーW杯2019でも新宿駅にラグビーショップがありましたよね?
そういうものが各所できたり、ショップだけでなく展示や体験イベントブースとかもできるかもしれません。
【ピンバッチ交換】
オリンピック内にはピンバッチをたくさん持ってるおじさんがいます。その名もピンバッチおじさん。
このピンバッチ交換の火付け役はコカコーラ。
今までのオリンピックのピンバッチや企業のピンバッチ、各スポーツやキャラクターなど様々な種類がありオリンピック内ではこのピンバッチ交換をする習慣があります。
ボランティアスタッフもピンバッチをつけていますし、オリンピックパーク内ではピンバッチをもらえる場所もあります。
今回需要が高かったのは、東京オリンピックのバッチやTHE NORTH FACEやAlibabaのピンバッチでした。
オリンピックで国際交流をしたい方はとてもおすすめです。オリンピックを国際交流目的で使うのもありですね。
また、オリンピックプチイベントを企画してやっている人もいましたし、各国のメディア関係者が集まるメディア村や競技会場で名刺交換などをして営業をかけてる人もいました。(規則が厳しい場合がほとんどなので確認は必要かもですね。)
実際、会う日本人はテレビ局の方やジャパンハウスを作った方、選手のトレーナーなどオリンピック関係者が多かったです。取材されることもありました。
ビジネスとしてオリンピックを使うこともできるんです。
『オリンピック=スポーツ』だけではない
この意味が少しわかりましたか?
正直2021年の東京五輪がどうなるかわかりません。
今までのような五輪にはならないかもしれません。
それでもスポーツ界では世界的に大きな祭典ですし、選手にとっても日本人にとっても特別なことだと思います。素敵な東京五輪ができることを願って今を乗り越えていきたいですね。
最後に当時作成した平昌五輪動画を観てワクワクを膨らませてください!!
写真を整理していたら懐かしい動画が出てきた。
2年前の平昌五輪に行った時の動画。この経験がスポーツ業界へ足踏み入れる最後の決め手になった出来事。
これ見るとやっぱり東京五輪が楽しみになる。1年後どうなってるのかな。 pic.twitter.com/MFogLgKDz4— 古田優@スポーツライフデザイナー (@furuyuu6122) April 13, 2020